シングスマネジメントのコンサルティングには、基本姿勢があります。
複雑に絡み合っている経営課題を一気に解決できる方法は、世の中にありません。
残念ながら、シングスマネジメントが行うコンサルティングもこれさえやればすべて解決できる方法は知りません。正解ももちろん知りません。
答えを短時間に簡単に得ることもできません。教えることもできません。
自ら実力をつけなければ、コンサルティングをやる意味はない
コンサルティングは、戦略や手段・やり方などノウハウ知識を提示して成功を指南することがコンサルティングだとお思いの方も多いと思います。
確かにその側面が一番目に付いて目立つため、そのように受け止めるかもしれませんが、それはコンサルティングのごく一部でしかありません。
あらかじめ提示された解決策を正解として捉え、それを現場で忠実に実行すれば、間違いなくうまく行くという短絡的なものではありません。
私たちがコンサルティングで行うことは、
経営課題をどのように解決に結びつけるか、考える姿勢と行動する姿勢を見出すだけです。
突きつけられる目の前の問題に、ひとつひとつ主体的に取り組まなくてはなりません。
模索しつつ試行錯誤の積み重ねが実力をつける。
次第に土台となってきます。
「未来をつくる。」方法は、ただひとつ。
変化を起こす意志があるか、ないか。
その真摯な姿勢が自ら実力をつけて、求める成果を手にします。
成果は、自らの手で摑み取るもの
コンサルティングのそもそもの意義は、
「経営者」「現場のリーダー」「現場のスタッフ」それぞれが
- 主体的に考え、行動すること。
- 課題に正面から向き合い、結果に責任を取ること。
- 試行錯誤の末、目標を達成し、成果を上げることです。
経営者はじめ、現場のリーダーとスタッフの皆さんが「考える力」と「やり切る力」をつけて、自分の力で答えを見つけて解決していけるようになること。またそれぞれの集まりが、有機的な相乗効果を生み出し、事業の持続的・長期的な成長・発展に寄与することです。
コンサルティングは、成長を見守る「触媒」
シングスマネジメントのコンサルティングは、
事業の持続的・長期的な成長・発展に対して「触媒」の役割を果たしているだけです。
コンサルティングプロジェクトの中で、仕事のやり方や人間関係 (意思決定・リーダーシップ・コミュニケーションの流れ)、組織構造 (役職、人事評価、マインドセット) などプロセスに働きかけて、自分の力で答えを見つけて解決していけるように一緒に考えていくコンサルティングです。
現場の事実・実態にもとづき、一緒に考えて問題の本質を捉えた解消策をつくる
コンサルティングで現場の事実・実態から乖離した解決策を与えられても意味がありません。ただ単なる理論・理屈だけの答えは表面的で、必ずしも問題の本質を捉えているとはかぎりません。
本当の解決策は、現場の事実・実態にもとづいているものです。
それはもう解決策ではありません。問題の根本がなくなる解消策です。
それは問題のレベルをひとつ上の次元に高めたものです。
クライアントと一緒にそこにどんな課題があるのか。自分で定義できない課題を明らかにする。
クライアントと一緒に課題と向き合い、時には現場を見、実際を見。
クライアントと一緒に考え、問題の本質を捉える。
クライアントと一緒に問題の本質から解消策をつくっていくことが基本スタンスです。
もちろん、出した解決策に対する実施は、クライアントの責任で動いて、
現場の中で成果を摑み取ってもらうことは、いうまでもありません。
現場で実施することで解決策から次第に解消策になっていくことこそが、本物のコンサルティングの現場です。
実践しなければ、始まらない
あくまで主体は「経営者」「現場のリーダー」「現場のスタッフ」の皆さんにあります。
シングスマネジメントが考える理想のコンサルティングは、
実践を通じて改善や試行錯誤を積み重ね、自ら成果をつかみ取る姿勢をもつ人を輩出することです。
山登りに例えると、
その山に登ろうと決意したのはあなた自身。
どの山頂を目指すかを決めたのもあなた自身。
山の麓から山頂までの道のりは、厳しいものです。
その過程では、立ち往生は日常茶飯事。
万全の準備を整えても度重なる苦難に直面し失敗が続きます。
それでも成果までの道のりである山頂まで
自らの足で一歩一歩歩んで山頂に近づいていく。
まず一歩を踏み出さなければ、何も得られません。
自ら変わろうとする「覚悟」と「本気」があるのか
はじめの一歩には、「覚悟」と「本気」が含まれています。
自ら変わろうとする気持ちが、コンサルティングの原動力に欠かせません。
「ビジョン」や「目的」を見出したリーダーが揺るぎない意志を持ち、前に一歩進めて事業を変えていく。内面から湧き出る志や情熱をもって課題に向き合う真摯さに打たれて周りを動かしていきます。
シングスマネジメントのコンサルティングは、
クライアントを指導するという「先生」の立場ではありません。
教える側と教えられる側の立場でなく、
「一緒に考えて解決策をつくる」という姿勢で関わっています。
できれば「解消策」までと考えています。
クライアントの「未来をつくる。」心意気によって「事業の成長を支える基盤を構築するために、機会を生み出し、人や組織の魅力・強みを引き出すこと」を実現することが、私たちのコンサルティングの意義だと考えているからです。
シングスマネジメントは、そのようなビジネスパートナーを目指しています。