WordPressの保守がなぜ必要なのでしょうか。保守をしないとどうなるのか。
ビジネス視点を交えてそのリスクはどのようなものか。
またWordPressの保守で目指すべきことを解説します。
WordPress保守が必要な理由
保守と聞くと、考えたくもないようなどこか面倒なイメージがあります。またホームページ制作だけに終始して公開運営後の保守のことは頭の中にない。または後回しということも。
保守は、縁の下の力持ちです。WordPressサイトにおいて安定的に運営する上での基盤です。
その基盤からウェブサイトの成果が生み出されます。その基盤を保ちつつ確固たるものにしているのが保守です。
保守が万全でないWordPressサイトは、設計段階から何らかの問題を抱えがちです。適正な管理がされていないので何をやっても円滑に行えず、費用ばかりかかり、最終的に得られるウェブサイトの成果も得られる見込みが薄い。
保守の必要がないWordPressサイトは、サイトの必要性がそもそもなく、存在意義がなくなっているのかもしれません。そのような放置状態のウェブサイトがたくさんある一面。
翻って何らかの成果を求めるWordPressサイトは、保守が行き届いています。マーケティングを行い、顧客や取引先と関係性を築き、運営を通じて何らかの利益やビジネス機会を得ていきます。WordPress保守は、ビジネスや存在意義に直接的または間接的に寄与し続けるために欠かせない活動の一つといえるでしょう。
WordPress保守をしないとどうなる?
保守を軽視したり、保守をしていないとWordPressサイトはどうなるのでしょうか?
よくあるのは、管理者 (担当者) が存在しないということ。最初は管理者がいたが退職や配置転換などで引き継ぎをせず、保守が止まってしまう。WordPressサイトがそのまま放置状態になってしまった。気づいたときには、すでに数年経た状態で保守をしようにも手が出せない。
こうなってしまったウェブサイトをいざ活用しようとしても、まずは整備が必要になります。
そのような整備が必要なWordPressサイトは溜まりに溜まった負債を抱えた状態です。
その状態で保守を行うことは、まるで止まっている大きな玉を転がし始めるためには、最初に大きな力 (エネルギー) が必要なように、いままで保守をしていなかった以上の費用や労力をかけて健全な状態を取り戻すようなものになります。
その間、脆弱性 (セキュリティホール) を抱え続けるWordPressサイトが運営されています。その脆弱性を突かれてハッキング被害やファイルの改竄などセキュリティ事故を起こすことも多いでしょう。事態に気づくことにも遅れて、すでに深刻化していることもありえます。その復旧は緊急事態の中、相当な時間と費用をかけて行うことになります。
ビジネスへの損失が甚大
このように保守をしないことは、むしろ逆に保守をしている以上の時間と費用が発生します。
場合によっては想定外の時間と労力、費用の負担をする羽目になります。それでも完全に解消することはありません。
ハッキング被害やマルウェアに感染すると、今のウェブサイトを廃棄して新しいウェブサイトを作り直しすることになります。
この状況をビジネスの視点で見ると、
ビジネス機会を逃してしまっていることにも目を向ける必要があります。
そして何より、今まで築いてきたビジネスの根幹である、事業への信頼、顧客への信用も失います。
つまり、財務指標に現れない、目に見えない資産への影響に大きく響きます。
最終的には、収益や事業の成長性、競合との優位性に目に見える形で現れてきます。
経営感覚をお持ちの方は、容易に想像できるかと思います。
是非その点にも目を配ってみてください。
WordPress保守で目指すべきこと
保守が行き届いたWordPressサイトは、価値を生み出すことに集中できます。
保守を保守だけに終始せずにビジネス機会につなげることです。
顧客対応や情報発信を行ったり、広告プロモーションなど計画していたマーケティング施策を実施し、事業の成長に弾みをつけましょう。